上記記事でご説明したように、面接にちょっと自信が無い人は”本人希望欄”を書いておいた方が良いと言えるでしょう(理由は前回の記事を参考にしてみてください)。
それでは、何を書けば良いのでしょうか。
特になければ”特になければ「貴院の規定に従います。」と記入”すれば良い
空欄は良くないので、医院に従う旨、書いておけば問題ありません。
しかし、仕事を探しているあなたは、決して”何も交渉できない”という弱い立場ではありません。昭和の古い考えでは”やとってもらう”という考えもありますが、雇う人も、雇われる人も、立場は対等な立場であり、それぞれに権利をもっています。ですから交渉する事はきちんと交渉しなければいけません。面接や、就業後の査定など、コミュニケーションに自信があり、交渉できる人は良いのですが、コミュニケーションに自信がなく、交渉が苦手な人は、職務履歴書に自分が望む条件を記述するのも作戦の1つです。
「貴院の規定に従います。」以外に”本人希望欄”に書くべき事
あなたが絶対に譲れない勤務条件を記述しましょう。
あなたが”週3日の勤務”を希望しているのに、いつのまにか”週5日の勤務”と、条件を変更されてしまったり、言いくるめられてしまったりするのは嫌ですよね。それを防止するため、事前に書いておくのです。しかし、これには少し問題もあります。
本当は「貴院の規定に従います。」と書いたほうが有利
あまり条件を書きすぎると、採用する医院としても「面倒な人だな…」と思われてしまいます。そうなると書類選考で落とさてしまいますよね。
なので「貴院の規定に従います。」と書いておいて、面接の時に口頭で交渉するのがいちばん機会損失が少ないのです。なぜなら採用をする医院も、色々な角度から求職者を見ているからです。
皆さんは、つぎの2人の応募が有った場合、どちらの人が採用されると思いますか?
- この人はスキルがあるけど、希望する年収が基準よりちょっと高い…
- この人はスキルが無いけど、希望する年収も低い…
どちらも医院にとって”完璧な人材”ではありません。
そしてこのような場合、どちらの人材が選ばれるかは、医院の状況によって異なるのです。
たとえば、多くの患者さんが来て忙しい医院の場合、”スキルが無いけど年収も低い”という人は中々現場に馴染むのが難しいです。それよりも、”スキルがあるけど希望年収が高い”人に沢山働いて貰った方が良いでしょう。
しかし逆に、まったりと経営していて難しい治療もせず、ユニットも少ない医院の場合、”スキルが無いけど希望する年収も低い”人を選べます。なぜならスキルがある人を雇っても、その分売上を増やすことは出来ないからです。
つまり希望する条件は自分の心に留めておいて医院を吟味しながら条件交渉していくといった方法で面接を受けていく方が、幅広い医院を見ることが出来るのです。
“本人希望欄”を書く時のポイント
1.基本は「貴院の規定に従います。」と書いて、面接で交渉した方が有利
2.交渉に自信が無い場合は自分が働きたい条件を書く
3.自分が働きたい条件は、細かく指定するのではなく”本当にゆずれない条件”だけを書く